。それで今は,そのコンセプトを実行に移すために,どういう人と会わなければいけないのか,どの業界の人と会わないといけないのかを詰めているところです。 どこでゲームを作っても,「稲船」が作れば日本のゲームなんです : カプコンとは違う場所からゲーム業界を見て,コンセプトシートを作ったり,いろいろな人と話をする中で,何か新しく気がついたこととかはありますか? 稲船氏: そうですね……。カプコン時代には社内から見えるゲーム業界への危機感というものがありましたが,いろいろなゲーム業界の人とお会いして話を聞いてみると,その危機感のとらえ方が微妙に違ってました。ここが興味深かったですね。 : どんな違いでしょう。 稲船氏: 日本のゲーム業界は,世界で売れる作品を作らないと生き残れないという,危機感の根本は一緒なんです。でも,その生き残りの方法だったり,スピード感,アプローチの違いが微妙に違っているんです。 それぞれの経営者が,それぞれの危機感を持っていて,何かをしなきゃと思っているんですよ。でも,その何かに対するアプローチを迷っている人が多いと感じます。それについて,何か僕が助言できることもあるかもしれないと思って,いろいろと話をさせてもらっています,rmt。 : お話を聞いている限り,すでにかなりの人と会っている雰囲気ですね。 稲船氏: ゲーム業界については,お付き合いがなくてお会いできていない人もいますが,8?9割のパブリッシャさんとお話をさせていただいています。もちろん“お話”ですよ,”お話”。 : 怪しいなぁ……。 稲船氏: いやホントに(笑)。また「稲船が変な例え話してるよ」って言われそうですけど,野球に例えると,それぞれ球団のカラーみたいなものがあって,誰と話しても本当に面白いです。 : それは,パブリッシャごとの魅力ということですか? 稲船氏: そうです。みんな魅力的ですよ。もし自分が複数いれば,全部と仕事したいくらいです。 : では改めて……。いろいろな人とお会いしたなかで,今まで稲船さんが気がついていなかった,見ようとしていなかった部分で,今のゲーム業界の良いところ,悪いところについて,新しい発見はありましたか。 稲船氏: いままさにそれを探している最中なんですけど,残念なことに「良いところ」はまだ見えてきていません。 でも最大の発見は,カプコンで危機感を持ってたのは,DQ10 RMT,ある意味僕だけでしたが,外に出てみると,同じくらい真剣に悩んでいる人が,ちゃんとたくさんいるんだと分かったことです
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